技術者として自らが関わったことが製品化されることは、技術者の大きな喜びと自信につながります。失敗を恐れずに”良いモノ”を作ることに挑戦することで、社員が成長し、会社が成長し、明るい未来を創る、このサイクルを回し続けることが必要です。

目標設定

  • 新技術、新製品を世の中に送り出すためには様々な観点から実現可能性と事業性について調査と分析を行い、方向性を決める必要があります。
  • 各種の分析フレーム(SWOT分析、VRIO分析、3C分析、PEST分析、など)を活用して、自社の強みと弱みを認識し、他社の動向を確認し、顧客のニーズを把握し、政治・経済・社会・技術の現在および将来の問題を解決するための課題を自ら設定して、自社が進むべき方向を定めます。
  • 顧客のニーズを聞き、顧客自身が気づいていない真のニーズに、自社の持つすべての経営資源を用いて独創的に対応することが、”良いモノ”を世の中に送り出して未来を創るために必要です。
  • 方向性が決まったら、自社及び他社の既存技術や製品について競争力を比較し、特許・その他の公知文献等の調査を行います。そして、差別化を実現し、優位性を確保するための新技術・新製品開発の計画を策定します。

新技術・新製品開発プロセス

製品開発の方向性を設定した後は、例えば次のようなプロセスで段階を踏んで開発計画を進めていきます。

  • 開発提案
  • 製品企画
  • 製品設計
  • 工程設計(生産システムの設計、計画)
  • 生産準備
  • 量産試作および工程準備
  • 量産移行

上記の各段階においてデザインレビューを行い、成果物の審査を行い、次の段階への移行判断をします。

デザインレビューとは「当該アイテムのライフサイクル全体にわたる既存又は新規に要求される設計活動に対する,文書化された計画的な審査」と定義されます(JIS Z 8115:2019-192J-12-101)。ここでは技術者倫理を守ることが非常に重要です。